一般社団法人 ACFF 日本支部 理事長 林 美加子

2010年に国際非営利組織として発足したAlliance for a Cavity Free Future (ACFF)は、「2026年以降に誕生する子供たちは生涯をとおしてう窩を作らない」を地球規模でのゴールに設定し、その活動は2018年現在、世界27地域に広がっています。

一方、わが国のう蝕の状況を検証しますと、平成29年度学校保健統計調査によると12歳児の平均う歯数は0.82本と予防が浸透してきているにもかかわらず、その成果を十分に世界に発信できているとは言えません。加えて、小児のう蝕にみられる健康格差、学齢期以降の修復処置の急増、そして高齢者の根面う蝕の増加といった、解決すべき問題が依然として存在しています。

このような、わが国のう蝕に関わる問題解決を図ると同時に、これまでに達成されてきたう蝕予防の成果を、国際的組織であるACFFに参画しながら世界に発信することを目的として、その趣旨にご賛同いただいた約50名の正会員の皆様と賛助会員の皆様のご支援を得て、2018年2月に一般社団法人ACFF日本支部を設立いたしました。

ACFF日本支部は、臨床医、研究者、行政および企業の皆さまから広く意見を集約しながら、わが国のう蝕マネジメントをモデルケースとして世界に発信して参ります。同時に、生物学的および疫学的観点からプロジェクト型研究を推進し、その成果をより効果的なう蝕マネジメントに反映させたいと考えています。

ACFF日本支部は、まさに第一歩を踏み出したばかりです。

どうぞ皆様、わが国の口腔保健を増進すべく、ACFF日本支部にご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2018年8月12日